Introduction
データベースは、CRMにおいて重要な役割を果たします。
データベースは情報を組織化し、効率的に保存・管理する仕組みです。取引先や個人、商談のデータを構造化し、関連性を持たせることで、効率的なデータの取得や更新が可能になります。
例えば、顧客情報や商品データ、取引履歴などをデータベースに保存し、アプリケーションからこれらのデータにアクセスすることができます。データベースは情報の整合性やセキュリティを保つための機能も提供し、ビジネスプロセスの改善や意思決定のサポートに不可欠な役割を果たしています。
Salesforce Platformにおけるデータベース
Salesforce Platformでは、オブジェクト、レコード、そしてリレーションという用語を理解する必要があります。
オブジェクト
オブジェクトとは、データの主要な構成要素であり、特定の情報や業務プロセスを表現します。
例えば、取引先(顧客)、取引先責任者(顧客個人)、商品などのデータをオブジェクトとして表現できます。オブジェクトはカスタマイズ可能であり、フィールドや関連データを持つことができます。
レコード
レコードとは、オブジェクトに格納される個々のデータエントリです。オブジェクトには複数のレコードが存在し、それぞれがオブジェクトに関連する情報を保持します。
例えば、取引先責任者オブジェクトのレコードには、個々の取引先責任者の氏名、所属する取引先、メールアドレスなどの詳細情報を格納します。
リレーション
リレーションとは、オブジェクト間の関係を表します。Salesforce Platformでは、オブジェクト間の関連を設定することができます。
例えば、取引先オブジェクトと取引先責任者オブジェクトとの間には親子関連のリレーションがあり、一つの取引先に対して複数の取引先責任者が関連付けられます。これにより、関連オブジェクトの情報を簡単に参照したり、関連オブジェクト間でデータを共有したりすることが可能になります。
リレーションを通じて、異なるオブジェクト間でのデータの一貫性と関連性を確保できます。